原油先物取引はバーチャル取引

原油先物仮想取引について

 

原油先物仮想取引について少し説明してみましょう。例えば以下の条件で取引を開始するとします。

 

【条件】
・原油を購入する際は市場価格にて購入します
・現在の原油価格の単価は1バレル50ドルとします
・原油価格の単価が1バレル60ドルになると赤字になるとします
・年間利用するバレルは100バレルとします
・原油価格は上昇傾向であるとします

 

こう言った条件で、先物取引市場において100バレル購入します。現物市場においては5000ドル支払わなければなりませんが、商品先物取引においては証拠金を担保として支払うので現物の5~10%位支払えば取引成立となります。

 

もし、1バレル単価65ドルに上昇した場合ですが、先ほど購入した原油を売却してしまいます。売却価格が6500ドルになりますので、差引あたり1500ドルの利益が出ることとなります。次に現物市場にて今の価格で原油を購入しますので6500ドル支払わなければなりません。しかし先ほど1500ドルの利益が出た為に実際は5000ドルを支払えば良い事になり、実質あたり50ドル単価に抑える事が出来ます。逆に単価が下落した時にも同じ様な事が言えます。

 

この様に商品先物取引では現物の価格変動のリスクを回避させる為に用いられる方法です。これにより利益を出すだけでなく、利益を確定させる事ができ、経営自体を安定させる事が出来るのです。また、先物取引においては価格変動を利用して仮想取引を行い、利益を出す投機取引と言う取引方法も有ります。